会長の那賀高等学校探訪記

<その5>那賀高等学校サッカー部

和歌山県ベスト4以上を目指して!!

目指せファイナル出場 !! 那賀高校サッカー部 !!

同窓会会員の皆様、平素は、私達同窓会活動のためにご支援とご協力を頂き、誠に有難うございます。那賀高校及び生徒達の活躍を掲載して、5回目となります。今回は、新人戦ベスト4まで勝ち上がりましたサッカー部を取材させて頂きました。

最初にニュージーランド・クライストチャーチ及び、わが国の東北地方・太平洋沖地震(東日本大震災)の事から書かなくてはなりません。平成23年2月22日午後12時51分(現地時間)に発生したニュージーランド南島クライストチャーチ近郊における震災では、在留邦人28名の貴い命が奪われました。その中に、私達の同窓生でもある土橋あすかさん(平成13年卒業)も含まれておりました。彼女は、国際的な看護師を目指していましたが、志半ばにして震災にあわれました。医療の世界に身を置いている私と致しましても、彼女の崇高な精神を称賛致しますと共に、帰らぬ人となったことに対して、心より哀悼の意を表したく思います。次に我が国におきましては、3月11日午後2時46分、東北地方から関東地方にかけて、マグニチュード9.0という未曾有の大地震と大津波に襲われました。死者・不明者2万8千人以上にも及び、おびただしい数の倒壊家屋が太平洋沿岸地方に認められ、また、福島県の原子力発電所も危機的な破壊を受け、私達がいまだ経験した事のない惨事となっています。亡くなられた人々に対し衷心より哀悼の意を表しますと共に、被災者の皆様方には心よりお見舞い申し上げたく思います。そして1日も早く、復興に向けて少しずつでも立ち直っていかれる事を、心よりお祈り致したく思います。

さて、那賀高校サッカー部は、長谷忠志監督・田中政行部長の指導のもと総勢33名の部員と2名の女子マネージャーが中心となり活躍しています。2月12日より開催されました新人大会より取材を開始致しました。1回戦は串本古座高校との間で那賀高校グランドにおいて3−0で勝ち上がり、準決勝では桐蔭高校に1−2で惜敗致しましたが、ベスト4まで進出致しております。今後は、県ベスト4以上を目指して頑張っていくものと期待致しております。

恒例によりまして、選手紹介をさせて頂き、3月12・13日に渡り、長谷監督、田中部長、岡中コーチ、野口キャプテン及び2名の女子マネージャーよりお聞きしたインタビューを掲載させて頂きます。

選手紹介(背番号・守備位置・愛称)

キャプテン:野口亮太(4DF・のぐ)

副キャプテン:岩崎啓悟(10FW・けいご)、山中佑介(2DF・ゆうすけ)

2年生
 東祐太(11DF・アヅー)、福山勇人(22MF・はやと)、森智博(44GK・もりちゃん)
 池上尚孝(
1GK・なおたか)、重松和志(9MF・かずし)、井駒翔太(7MF・いこしょー)
 坂井雅哉(
8MF・まさや)、尾崎滋規(13DF・しげ)、垣内聡太(3DF・そうた)
 西林航(
23DF・ばやし)、辻内誉士(5DF・たかし)、中川裕太(6MF・ゆうた)

 1年生
   平松慧之(26DF・マッティー)、井上昂也(27DF・いのピー)、岡中惇人(16MF・あつと)
  田井聖二(
18FW・せいじ)、武本一希(20MF・かずき)、長谷颯人(28MF・はせくん)
  川裏直樹(
25DF・なおき)、甲佐公人(29MF・きみと)、松浦瑶平(24DF・ようへい)
  中川誠也(
21MF・せいや)、藤井健正(12GK・ノッポ)、新崎裕典(30DF・シンプ)
  鈴木拓巳(
17FW・たくみ)、岩城昂星(14DF・こうせい)、小川慎太郎(15MF・しんたろう)
  脇山遥斗(
19MF・わき)、仮谷龍太郎(31FW・りゅう)、松浦悠太(32MF・ゆうたん)

インタビュー(答えて頂き有難うございます。)

長谷忠志監督

―まず先生のプロフィールからお伺い致します。すでにお聞かせ頂いております事を、私の方からお話しさせて頂きますが、出身高校は那賀高校(昭和60年卒業)で、同窓会の学校幹事をして頂いております。同窓会報の作成などに携わって頂き誠に有難うございます。今後とも宜しくお願い致します。

卒業大学は?

「和歌山大学教育学部です。」

―ご卒業されてからは?

「南部高校龍神分校に4年間勤務しまして、その後橋本高校に15年間、母校である那賀高校に2年間勤務している所です。」

―サッカーを始められたのは?

「小学校4年生の時、岩出スポーツ少年団に入ったのがきっかけでした。」

―その後那賀高校でもサッカーをされていたのですか?

「小・中とサッカーをしていたのですが、中学生の時、駅伝で県2位となり近畿大会への出場を手に入れ、そのまま高校では陸上部で長距離を続けていました。そして、大学でサッカーを再開し、キャプテンとして、国公立なのでそんなに強くなかったのですが、何とか2部リーグをキープしようと頑張っていました。」

―公式の審判員になられているとお聞きしているのですが?

「1998年から1級審判員になりました。」

―それにはテストがあるのですか?

「1級審判員は、現在全国に150名位いますが、テストとしては、筆記・実技・適性等があります。」

―適正というのは?

「それは審判に向いているかといった事で、私生活面も評価され、公平にジャッジできるか問われています。精神的に落ち着いているか?試合をさばくときに色々な状況下で落ち着いて判断できるか等問われます。まず、こうしたテストが3次まであり、関西ではその枠が5名しかなく、その中に入らなければ日本サッカー協会のテストが受けられません。1次合格後、私は、J-ヴィレッジで合宿をしながら私生活の評価も受ける2次テストを経験致しました。3次テストは、実技テストで関西・関東で各2試合の審判をします。それを4人の試験官が判定し、2試合のレフリングの結果で合否が判定されます。」

―大変厳しいテストですね!!

「年間合格するのは38名ぐらいです。私の場合、社会人でサッカーをして国体選手にも選ばれたのですが、橋本高校で生徒達の指導を始めた時から審判員になろうと決心し、4級、3級さらに2級とここまではすんなりと行ったのですが、先に申し上げましたように1級は大変でした。」

―次に生徒への指導方針についてお聞かせ下さい。

「基本は、当然の事ですが学業が中心です。サッカーが好きで入部をしても“勉強もしなくてはなりません”と絶えず言っています。しかし両立は難しいので、バランスをとり大会前になるとサッカーに力を入れて、テスト前には勉強に力を入れなさいと伝えています。今年から監督としてチームを率いていますので、ルールを決めています。第一に“挨拶が出来る事”が大切だと伝えています。これは当たり前の事ですが、目上の人や校外でもしっかり挨拶が出来る事が大事だと思っています。次に、“サッカーが好きである事”が大事であると教えています。好きであれば苦しい練習にも耐えられると思うので、この2つが絶対条件です。それから先は、バランスをうまくとって時間を上手に使えるように指導しています。基本的には1週間のうち1日、今は月曜日を休みにしています。生徒も学習塾へ行っている人は月曜日に行くようにして、あと1日は自分でやりくりして時間を作って勉強するようにと指導しています。」

―さらにサッカー部員に望む事は?

「一言でいえば、努力した結果を実感してもらいたいという事かな?努力していく過程で勝つ喜びや、その見返りをつかませてあげたく思っています。結果も求めなくてはならないし、逆算して、試合に勝つためにはどのようにしたらいいか等、家庭での生活、保護者の協力等も得られるように教えています。保護者もクラスメートも学校も応援してくれるようなチームになって欲しいといつも言っています。サッカーをするうえで感謝の気持ちが大切である。その事を選手たちが理解することを望んでいます。例えば、静岡県の高校へ遠征に行く場合でも、とにかく大敗しようが相手に胸を借りるつもりで、勝つまで行くという方針を崩さないで行こうと思っています。そのためには、保護者の協力も必要となります。反面、保護者は、将来Jリーガーになる事を必ずしも願っていない事を考えますと、やはりしっかりした職業に就くためには、勉強をして大学進学を目指す事が大切であると考え、バランスのとれた生活をするようにと絶えず指導しています。」

―今年の卒業生の進路は?

「まだすべての生徒の結果は聞いていませんが、1人が公務員になる以外は、全員4年制の大学への進学を希望しています。国公立は3名希望していますが、センター試験では厳しい所があったかもしれません。」

―今の1,2年生も先生の方針に従いしっかり勉強して行くという事ですか?

「ここ数試合で、ベスト4まで上がって来て実力がついて来ていますので、何とか近畿大会までいければ、大学の方もスポーツ枠を考えてくれるかもしれませんが、生徒本人の希望もありますので、どの運動クラブも同じなのですが、結局は自分の努力で勝負する事を望んでいます。」

長谷先生は、3月17日から29日まで、国際科1年生と6名の先生方でシアトル研修旅行に同行されています。姉妹校であるマウント・サイ校をはじめアーリントン・オークハーバー・セドロウーリー校を回られる予定となっています。

田中政行部長

―まずプロフィールからお聞かせ下さい。出身高校は?

「私は星林高校で、53年3月卒業です。」

―大学は?

「信州大学理学部数学科です。」

―教職に就かれてからは?

「最初は、大阪泉佐野市の公立中学校をスタートに、府立大正高校から和歌山県田辺高校、熊野高校、貴志川高校、向陽高校から那賀高校に異動となっています。」

―次にサッカーとのかかわりについてお聞かせ下さい。

「最初は、田辺高校の時だったのですが、顧問の先生が内地留学をされたので、登山部と掛け持ちでやらせて頂いたのがきっかけです。熊野高校では登山部の顧問をしていました。貴志川高校に移ってから、1年間はバスケット部にいましたが、恩師の先生がサッカー部の監督をしていましたので、その後6年間はサッカー部の顧問をしていました。それから後は、向陽・那賀高校とサッカー部とのご縁が深く続けさせて頂いております。」

―登山と言うのはあまり耳慣れないクラブですが?

「そうですね、この辺では、橋本・紀北工業、市内では向陽・和歌山北・桐蔭・星林・和歌山工業高校くらいですね。」

―登山は趣味でされているのですか?

「そうですね。高校の時に少しやっていたのと、大学も信州大学でしたので、山に魅力を感じていました。田辺高校では、6年間いた間に、インターハイにも4回出させて頂きました。」

(スポーツとしての登山のお話について、色々とお聞かせ頂きました。私の知らない事ばかりで、非常に興味深かったです。)

―長谷監督と選手の間の橋渡しは?

「試合の時には出て行きますが、監督がいて、コーチも来てくれるのであまり前面に出ないで、生徒達を掌握出来ればと思っております。」

―次に勉強の面を含めて生徒達に望む事は?

「クラブだけやっていればいいとか、サッカーだけ強くなればいいとは思っておりません。私は多くの学校を回って来ましたので、言える事は、クラブと学習の出来不出来は比例しているように思います。だから今の生徒達には、サッカーをしっかりやる分勉強もしっかりして欲しいと伝えています。そうした中で、人間的にも成長して行って欲しいと思っています。しかし、見ているとクラブが中心になっている生徒もいる事は事実なので、切り替えをうまくして、最終3年生になった時には勉強に打ち込む姿勢が欲しいと考えています。」

岡中純男コーチ

―プロフィールなのですが?

「私は学校の教師ではなく、NTTに勤務しています。」

―今までサッカーをされていたのですか?

「那賀高校でサッカーをしていて、当時はJリーグのようなプロ組織がなかったので、アマチュアの関西社会人リーグ(日本リーグ2部)電電近畿というチームでサッカーをしていました。その後和歌山へ帰って来て、かれこれ20年位那賀高校でコーチをしています。」

―ボランティアでされているのですか?

「会社へはサッカーで入れたので、その恩返しのつもりです。」

―サッカー部員の指導方針は?

「“サッカーの面白さ”を分かってもらいたいという事と、勝つためには手段を選ばないという考えではなくて、色々技術的な面を知った上で高校を卒業してからもサッカーに携わっていけるような生徒になって欲しいという思いがあります。」

―この間の新人戦ではベスト4まで行けたのですが、今後の抱負は?

「そうですね、最低限ベスト4ですよ!!そしてファイナルへ行きたいですね。」

―次に監督との関わりは?

「私は、土・日しか来られないので、メンバー選びや、選手交代の人選とかは監督ですよね。ただ試合中に、この選手をここで使えないかとかの相談はさせてもらっています。」

―試合中に岡中さんの声がよくかかっていますが?

「選手たちには、朝、ボールをつないだり、速いボールを出したりするように指示を出して、それが出来ているか試合中に見ています。それが出来ていなければ、色々と指示を出しています。また、目的はファイナル出場ですので、期間を区切って実力がどこまで届いているかイメージしながら見ています。そして練習試合の中でもそれをチェックしながら選手の出来具合を見て指示を出しています。」

野口亮太キャプテン

―今のチームを一言で言うと?

「持つべき目標は達成するチームなのですが、それ以上となるとまだ出来ていない所もあるかなと思っています。キャッチフレーズは、“叱咤激励の出来るチーム”になりたいです。」

―もう一つ?

「“命果てるまで走り切れ!!”」

―今後の抱負は?

「春の大会では、ベスト4以上。1位になって近畿大会へ出て、全国大会に行きたいです。もちろん選手権は、県1位になりたいです。」

―勉強とクラブ活動はどうしていますか?

「テスト期間中は出来るだけ時間を作って勉強をしています。」

―キャプテンの将来の夢は?

「僕は、高校教師になって、サッカーを教える側になりたいです。」

女子マネージャー

―マネージャーをしていてどんな事に気を使いますか?

「選手が接触をしたりしてけがをする事が多いので、アイシングやテーピング等の処置をしなければならないのですが、その気遣いが大きいです。」

―長谷監督さんの印象は?率直に

「選手には厳しい所もあるけれど、みんなの事を考えてくれていると思います。私達2人には優しいです。」

―田中部長さんは?

「いつも何事もきちっとしてくれます。」

―コーチの岡中さんは?

「すごくよく話をしてくれます。結構盛り上げてくれています。子供心があるというか、楽しくゲーム感覚のような感じでやってくれ、私達には、“いつもサポートしてくれて有難う”と言ってくれるのでほっとしています。」

―今のチームに望む事は?

「やはり月並みですが、全国大会へ出て欲しいし、けがも多いので気をつけて頑張って欲しいです。」

部員を率いるいつもクールな長谷忠志監督 厳しさの中にユーモアのある岡中純男コーチ
いつも部員を支える女子マネージャー2人 縁の下の力持ち!! 新人戦(対串本古座高校)いざ出陣 !!
ボールの奪い合いに負けるな !! MF いこしょう ボールの奪い合いに負けるな !! DF たかし
ゴールは俺にまかせろ !! GK なおたか さあ得点だ !! いいコーナーキックが来た !!
前半終了 そうた調子はどうだ? GKなおたかとDFそうた) 前半終了 メンバー表を見ながら後半戦の作戦を練る長谷監
ハーフタイムに監督・コーチより注意を聞く部員たち
部員に指示を出す長谷監督 マネージャーも真剣に聞いています
練習風景
練習試合風景

以上、那賀高等学校サッカー部を、十数枚の写真と共にご紹介させて頂きました。写真は動きが余りにも速くてうまく撮れなかったのですが、部員の皆様には、その辺もご了解宜しくお願い致します。

頑張れ那賀高等学校サッカー部!! 

次回、新年度からの探訪記 お楽しみに !!

平成23年3月27日

那賀高等学校同窓会(那賀同窓会)会長

西岡正好